道路が未確定ってどういうこと?

道路境界が未確定なので測量費用が高くなると言われたのですが、どういうことなのでしょうか?」

測量の依頼をした業者からこんな説明をされたら、よくわからないですよね。道路自体はそこに存在しているわけですから。

道路境界が未確定ということは一言でいうと、

道路境界に関する測量図が役所に存在していない。

ということです。

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そもそも道路には境界がある

実は公道の場合、大抵は道路の境界が細かく決まっています。

何気なく利用する道路ですが、

「ここからここまでが市(または国、県、町、村)の道路です」

ということがcm、mmの単位まで決まっているんですね。意外ですよね。

道路境界図面は役所で管理されており、誰でも閲覧が可能です。

我々土地家屋調査士も、測量の依頼を受ける殆どの土地は道路と接しているわけなので、必ずこの道路境界図面を確認することになります。

なぜ境界が未確定の道路が存在するのか?

とはいえ、全ての道路の境界図面が存在しているわけではありません。

理由としては

①役所の予算の都合上、カバーできていないエリアがある

②道路の境界確認に同意しなかった隣接地所有者がいる

などです。

道路境界図面作成にあたって、道路に接している土地の所有者に確認を取る必要があります。

所在不明で連絡が取れないままな人や、境界について納得がいかず了承が取れなかった人がいた結果、そのエリアの道路境界が未確定のままになってしまった。

ということも珍しくありません。

役所との協議が必要になるため、時間と費用がかかる

さて、冒頭の「道路境界が未確定なので測量費用が高くなると言われた」についてですが、

例えば境界確定の依頼を受けた土地に接する公道の境界が未確定だった場合、

道路の境界確定をするために役所との協議が発生するため、その分時間がかかります。

なおかつ、隣接だけでなく道路のお向かいの土地所有者に境界確認の立会を求める必要が出たりするなど、立会人数が多くなる傾向があり、その意味でも費用が高くなることがあります。

まとめ

以上が道路境界が未確定な場合、測量費用が高くなってしまう理由です。

ご相談を受ける中でよくあるのが、

「昔、役所から道路境界の確認で立会を求められたが、忙しいから無視してしまっていた」

「亡くなった父は役人嫌いで、道路境界の確認に了承しなかった」

といったもの。

いざご自身の土地の測量を依頼したときに、道路境界が未確定のため通常より費用が高くなってしまった、、。

という結果になってしまうことがあります。

道路境界に限らずですが、境界確認はできる限り対応していただいた方が、将来的なご自身の測量費用の軽減に繋がることもあります。

道路の境界に関する不安や疑問をお持ちの方は、一度ご相談いただければと思います。

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